前回に引き続き、今回は貿易実務検定B級の詳しい勉強方法や試験対策についてご紹介していきます!
私の実体験に基づいて、感想も交えながらお伝えしていきます。
貿易実務検定の難易度や使用したテキストなど、概要について詳しく知りたい方はこちらもご覧ください🥰
B級を受験予定の方や勉強方法にお悩みの方などの参考になれば嬉しいです☺
試験対策~B級編~
問題演習
私は①問題集→②過去問の順で演習しました。
期間の配分としては大体ですが、問題集に2週間・過去問に1週間ほど費やしました。
念のためB級の試験対策で使用したテキストを再掲しておきます。
①問題集
問題数が多いということもありますが、問題集の方をメインに行いました!
事前にC級レベルの知識をいれていたため、多少は解ける問題もありましたがそれでも分からない問題の方が圧倒的に多かったです。
この時行ったのは
- 自分なりの参考書的なものを作る
- 何回も同じ問題を解く
以上2点です☺流れとともにお伝えしていきます。
問題集は5年分の過去問題が掲載されていますが、そのうちの3年分はガッツリ答えを見ながら学習しました。
その時ただ答えを見るだけではなく、項目ごとに単語の意味や文章を自分の言葉でまとめていきました!
これを続けることで項目ごとにまとめて知識を習得することができます!
私はWordファイルにいつもまとめていました。
何より手が疲れなくて字が綺麗なことと、追加したい項目があっても紙が汚くならないのでおすすめです☺️
残りの2年分は自力で解きました。
問題集は全て解く→間違いだけ解くを計2回繰り返しました。
これだけ何回もやれば自分の苦手分野や理解できていない部分が明確になってきます✨
復習が必要な理由は、貿易実務検定B級は同じような問題が出題されることが多々あるからです!
過去に出題されたものは絶対に正解する気持ちで臨みましょう。
自分の知識に自信が持てるようになったかな?と思った段階で過去問に手をつけました。
②過去問
最近の問題を解いて間違いばかりだと本番に自信がなくなってしまうと思ったので、過去問は最後の総仕上げ的な役割で使いました🤣
過去問は2年分、時間を測って通常通りに行いました。
私は過去問を解く前に自分で作ったワードファイルを印刷して、以降自分で書き込むスタイルにしました。
試験まで時間がなかったので、いつも間違えるところを目立たせて強調したり、理解できていない部分の流れを書き込んでまとめていました。
手書きの箇所は最後まで理解できていない部分ということなので、試験当日の復讐などにぴったりだったのでおすすめです✨
各科目の勉強方法
貿易実務
貿易実務の科目で大切なのは反復して解くこと(復習)です。
なぜなら問題傾向があまり変わっておらず、過去問と同じ問題が出題されるケースが多いです。答えを丸暗記してテストに臨むつもりでいた方がいいと思いました!
過去問を何度か解けば実務はできるようになると感じます。
続いて問題形式とともに、各設問の対策をまとめていきます。
問題形式 | 配点 | 制限時間 | |
問題1 | (○×)式10題 | 30点 | 15分 |
問題2 | 選択式 15題 | 45点 | 15分 |
問題3 | 語群選択式15題 | 45点 | 30分 |
問題4 | 四答択一式10題 | 30点 | 15分 |
計 | 150点 | 75分 |
①問題1
⚪︎×形式なのでそこまで難易度は高くありません。
また同じ問題が出題されることが多いので何度も復習して完璧にすればOKです。
②問題2
こちらは一つの文章に空欄が何個かあり、正しい語群を2択で選ぶというものです。
こちらも問題1同様、毎回同じような設問が出ます。
時々空欄の箇所が変わることもあるので、文章丸ごと目を通して理解するのがおすすめです!
③問題3
こちらはDraftやBL,AirWay Billなどの書類の穴埋めをする問題です。
50個くらいの選択肢の中から適当な答えを選んでいきます。
選択肢が多すぎるかつひっかけの選択肢もあるので、回答する際は見直しチェック必須です!
例えば、アプリカントの名前に若干のスペルミスや住所ミスなどがあります。
実務を経験していない私は少しこちらに手こずりました!しかし一度覚えてしまえば簡単です。
私がよく見かけたパターンは大体4通り、1Draft 2B/L 3Airway Bill 4L/Cオープンでした。
何回かやれば各書類、どこにどんな情報が書いてあるのか覚えてきます。
穴埋めの箇所は年によって変わるので、ここだけを覚える!というやり方ではなく、書類全体を覚える方がおすすめです。
④問題4
こちらは文章を読み、4択の中から答えを選ぶ形式です。
最後までこちらには慣れず、1番難しく感じました。
今までの設問は過去に見たことのあるものばかりでしたが、こちらは初見のケースも何回かありました。
4択全てに目を通して、どこが間違っているのか、どうしたら正しい回答になるのかまで暗記すれば大丈夫です!
この設問ではインコタームズや適用レートを問う問題が毎回出題されている印象を受けました。
対策が追いつかなそうな場合には、他の設問を重点的に復習した方が効率良く点数を稼げると思います◎
貿易マーケティング
マーケティングは正直運ゲーだと思いながら解きました…笑
しかも年によって問題が大きく変わるため、対策しにくい科目のように感じます。
配点や試験時間はこんな感じです。
問題形式 | 配点 | 制限時間 | |
問題1 | (○×)式10題 | 20点 | 10分 |
問題2 | 選択式 5題 | 10点 | 5分 |
問題3 | 四答択一式5題 | 10点 | 5分 |
問題4 | 語群選択式 5題 | 10点 | 10分 |
計 | 50点 | 30分 |
多少は過去の問題も出題されますが、ごく一部です。
配点も50点なので、半分取れたらラッキーという思いで臨みました。
マーケティングで高得点を狙うよりは、実務・英語の点数を伸ばす方がはるかに簡単です!
私はITパスポートの資格も取得しているのですが、そのうちのマーケティング科目が少し近い内容になっていると思います。
国際実務マーケティング協会®主催の「マーケティング・ビジネス実務検定®」に合格するとこちらの科目が免除になります。
合わせてこちらも勉強すると共通点があるかもしれないですね!
問題の内容は、時事問題と関連性が強いと解いていて感じました。
私が本番で解いた問題は、貿易と全く関係のない内容でした笑
日経の見出しに出てくるようなニュースをに目を通しておくくらいしか、対策方法がないと思います…
貿易実務英語
貿易実務英語で大切なのは①単語力②時間配分だと思います!
全体的に、単語力によって合否が分かれてくると思います。
元の英語力ももちろん大切ですが、それだけでは乗り切れないと感じました。
専門的な単語は、なんとなく目を通して覚えていく方が合格への近道だと思います!
また、貿易実務英語はとにかく量が多いです。
ただ、全く終わらないという量ではないので時計をみつつ正確性を意識する方がいいと思います!
ここで大切なのが、時間配分です。
私的には、問題4に時間を残しておくのがおすすめです!
問題4は全部答えが書いているので、丁寧に読めば正解できる確率が高いです。
私は初期の頃、問題1.2の沼にはまって時間がかかってしまい、最後に時間が費やせないという事態が起きてしまいました。
前半の問題は間違う時は間違えてしまうので、振り切って問題4に時間を割くのをおすすめします!
問題形式や点数配分はこんな感じです。
問題形式 | 配点 | 制限時間 | |
問題1 | 三答択一(英文和訳)10題 | 30点 | 15分 |
問題2 | 三答択一(和文英訳)3題 | 9点 | 8分 |
問題3 | 三答択一(英文和訳)8題 | 16点 | 12分 |
問題4 | 三答択一(長文解釈) 15題 | 45点 | 25分 |
計 | 100点 | 60分 |
①問題1
3択の英文和訳です。(正しい和訳を選びます)
私はこれが1番手こずりました…
しかも10題もあるので意外とボリューミーです(笑)
文脈的に明らかに間違っている選択肢は少なく、単語を見て判断する問題が多くある印象でした。
そのため、少しでも単語を多く暗記していくのがいいと思います!
単語は書類の名前やインコタームズの和訳がよく出題されます。
英語でわかっていても…となってしまうので、苦手な単語などはメモなどして対策するのがおすすめです✨
文脈を見て合っているものを探すというよりは、この単語の和訳が間違っている→不正解というように消去法で選んでいくイメージです!
全部の選択肢を細かく読むとすごく時間がかかってしまうので、単語に目をつけて解いていくのがいいと思います。
②問題2
3択の英訳です。(正しい英文を選びます)
形式は問題1と似ていますが、問題数は断然少なく3問のみです。
こちらも同様に、単語の細かいミスに目をつける必要があります!
問題数が少ない分、集中力も持続しやすいと思います。
きちんと文章も読みつつ、絶対に違いそうな単語や文脈を消していけば正解に辿り着けます!
問題1.2はあまり時間をかけすぎず(MAXでも規定の時間内)全部が終わってから残りを確認する、という流れがいいと思います。
③問題3
こちらは単語の意味を3択の中から答える問題です。
単語を知らないと解けないことに加えて、私は日本語の意味が分からないということも多々ありました(笑)
ただこちらは過去に出題された問題も出るので、対策できます。
他の問題と比べると採点が低いので、余裕があったらでいいと思います。
④問題4
こちらは長文読解で、計15題で3択の中から答えを選びます。
この設問はすごく解きやすく、得点のチャンスだと思います!
正解するために大切なのは、精読です。
TOEICなどの一般的な問題を解く際は段落or全体を読み終わってから設問に入ると思います。
しかし、貿易実務英語は1.2文章(ピリオドの区切りがある箇所)読むごとに問題を確認・解答していくのがおすすめです。
なぜならほぼ全ての文章に対して設問があるからです!
しかも出題される順番も文章に沿ってで、ランダムではありません。
こんなに答えがわかりやすく書いてあるなんて、得点のチャンスです!
大体は正しい内容or誤っている内容はどれかを選ぶ問題です。
丁寧に読んでいけば絶対に正解するので、得点チャンスだと思って頑張りましょう❤️🔥
目標点数配分
対策していると自分の得意・不得意な科目が分かってきます。
そこで気にしていきたいのが点数配分です!
B級では全体の約7割、210/300点が取れれば合格になります!
全部を平均的に得点できるとしたら、こんな感じになります。
- 実務 105/150
- マーケティング 35/50
- 英語 70/100
こちらを目安にを配分していきましょう✨
ちなみに私はこんな感じの点数配分を目指していました。
- 実務 120/150
- マーケティング25/50
- 英語65/100
ちなみにこの配点にした訳は…
①英語の問題1.2の正解率に波があって不安だった
②マーケティングで毎回確実に得点できる自信がなかった
すごく悲観的です🤣
私の配分はあくまで一つの考えとして(笑)
ご自身の戦略に合わせて変えてみてください☺️
まとめ
以上、貿易実務検定B級の対策方法を2記事に渡って紹介していきました!
試験に興味のある方・合格を目指されている方の参考になれば嬉しいです。
前半はこちらから見られます👀
一発合格を目指しましょう!
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